CFA資格取得のきっかけは新聞記事
大学生時代に外資系の投資銀行に勤めて活躍するとても優秀なエグゼクティブ・ディレクターのストーリーを読む機会がありました。そのサクセス・ストーリーに大いに刺激を受けたことをきっかけに金融業界を志しました。その記事の中で金融業界に入る上でCFA資格の取得が重要であること知り、真っ先に取り掛かることにしました。
CFA資格は他の資格とは異なる横断的な金融ナレッジが得られるもの
CFA資格の取得には少なくとも3年かかります。その期間の中で、金融におけるあらゆる知見を得ることができ、会計・投資・数学などにおいても深い知識を身につけることができます。これらの知識は金融プロフェッショナルにとって仕事で欠かせないものです。コーポレート・ファイナンスについても深い理解を得ることができましたので、現在の実務に活かすことができています。また、顧客や同僚との会話において、CFA資格取得の過程で得られた知識がとても役立っています。
多岐にわたる日本CFA協会における活動
CFA資格・プログラムは世界でデファクト・スタンダードとなっています。日本でもさらに広められるよう、PRコミッティーに積極的に参加し、広報やマーケティング活動に取り組んでいます。また、金融業界において国内外の専門家を招聘して会員の知識を深め、会員同士のネットワークを促す日本CFA協会最大のイベント「ジャパン・インベストメント・カンファレンス(通称JIC)」の運営メンバーとして参加しました。金融プロフェッショナルがボランティアで運営を支える中、チームの一員として加わることで、JICの専門家の議論を身近に聴くことができた貴重な経験でした。
さらに、学生チームが企業調査・投資判断レポートとプレゼンテーションで競うリサーチ・チャレンジも大いに刺激を受けた活動の一つでした。昨年は運営ボランティアとして参加しました。リサーチ・チャレンジではその学生の熱意に大いに感銘を受けましたし、企業の株式の評価やファイナンス・モデリングなど私の仕事に近い分野が全て含まれていることから共感も覚えました。今年はグレーダー(採点者)として貢献したい、という思いがますます高まっています。
継続的な学習とネットワークの幅を広げる、ボランティア活動の魅力
CFAチャーターホルダー(保有者)は世界各国のソサエティ(協会)に参加することができます。CFA資格取得後にボランティア活動に参加することによって、ネットワークを広げる無数の機会があります。活動に参加して得られたネットワークは業務においてばかりでなく、最近日本に移住した立場として、非業務においてもとても役立っていて、仕事の枠を超えた友人と出会う素晴らしいきっかけとなっています。さらに、活動の中ではCFAチャーターホルダー同士で共有し合うナレッジやノウハウが得られ、進化し続ける金融業界で継続的に学習し続けられるなど貴重な機会です。
金融の国境を自由に飛び越えるグローバル・パスポート
CFA資格を取得すると、金融業界においてグローバルで戦える人材と認識され、実際にキャリア・デベロップメントにも繋がります。CFA資格は国を問わず、将来に向けて豊富な選択肢を追求したい方に多くの可能性が開かれることでしょう。
● PRコミッティーとは
毎年行われるブランドキャンペーンにおいて、広報活動の方法を企画。
● ジャパン・インベストメント・カンファレンス(JIC)とは
フルデイのカンファレンスのプログラム企画、運営業務など。
● リサーチチャレンジとは
大学生・大学院生の株式評価のコンテストで日本予選、APAC予選、世界大会と続く。
すべて英語で行われ、2018 年国内予選には有力大学から19チームが参加、立命館アジア太平洋大学チームが優勝。多くのボランティアが 関わる大型イベント。